第12回ボルダリングジャパンカップ2017女子決勝レポート

第12回ボルダリングジャパンカップ女子決勝戦の詳細レポートです。女子決勝課題の詳細と決勝の模様を紹介します。

女子決勝リザルト

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出典:(公社)日本山岳協会 公式大会成績速報

現役中学生で14歳の伊藤ふたば選手が唯一の3完登を決め、ボルダリングジャパンカップ女子最年少優勝を飾った。今大会女子は伊藤ふたば選手をはじめ森選手や工藤選手といったユース勢の躍進が目立つ結果に。決勝戦の模様をご紹介します。

選手紹介

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競技順は工藤花、小武芽生、伊藤ふたば、野中生萌、森秋彩、野口啓代選手の順番で、準決勝の順位によって決定された。

合同オブザベーション

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選手紹介が終わり、そのまま選手全員で合同オブザベーション。そしてオブザベーションが終わり、女子決勝が始まった。

第1課題

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第1課題はカチが散りばめられていて、中央に巨大なホールドが設置されているマントル課題。

伊藤、野口、野中、森の4選手が完登

野口選手と森選手が第1課題を一撃。森選手は準決勝からの調子の良さを決勝でも見せつけた。

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右手の保持に苦戦する選手が多い中、見事一回目で止める森選手。

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その勢いのまま、マントルを返しホールドに乗り込み1撃を決めた。

これに対し、女王野口選手もその実力を見せつける。

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1手目をしっかり止めると、ボーナスを保持しながら体を上げていく。

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そして見事一撃!安定の登りをみせ、会場を沸かせた。

工藤、小武の2選手はボーナスを保持

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1手目に苦戦し、何とかボーナスまでは保持するも体を押し上げる事が出来ず、惜しくも完登ならず。

第2課題

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2課題目は見た目も綺麗な黒のボテ課題。中央の黒ボテについているボーナスまでの距離が少し遠く、右手を伸ばして体を支える保持力が試される。上部はボテをプッシュしながら中央のホールドに乗り込むバランスが必要とされる。

野口、伊藤、森の3選手が完登

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ボーナス取りに苦戦する選手が多い中、リーチを生かしてキャンパ気味にボーナスを保持する伊藤選手。そのまま右足を上げて左手でプッシュし、上体を起こす。

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ボテを抑えながら、うまくバランスを取り中央の黒ボテに乗り込んでいく

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最後は足の力で立ち上がり

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見事完登!

野口選手がまたしても一撃!

第2課題目、またしても野口選手が一撃

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下部を難なくこなし、中央の黒ボテに乗り込んでいく

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そのまま立ち上がり、またしても一撃。やはり今年も野口選手が圧倒的な強さを見せつけるのか

完登するも苦戦を強いられた森選手

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伊藤、野口選手とは対照的に完登こそするも苦戦を強いられた森選手。森選手は小柄な事もあり、ここから右手がボテ下のホールドに中々届かず苦戦する。それでも何度かトライを重ね、ようやく右手が届きボーナスを保持

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上部も全身を伸ばしてボテをプッシュし、バランスをとっていく。

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最後はしっかり左足で乗り込み

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見事完登。7トライを費やすがしっかり完登する強さを見せた。

第3課題

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第3課題はスタートからダブルダイノでダイナミックな動きが求められる課題。傾斜が強く、やや後方に飛ぶ必要があり力強いムーブが求められる。

伊藤選手、野中選手が完登

伊藤選手がダブルダイノをしっかりとめ、3連続完登を決めた

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後方へのダブルダイノを数回のトライで見事に止める

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ゴール1手前の難しいホールドも右手でしっかり保持し

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わずか3トライで完登!バランスだけでなく、力強いムーブにも対応し総合力の高さを見せ、優勝を一気に近づけた

野中選手は得意のダイナミックな動きで見事完登。

野中選手も得意とするダイナミックな動きで見事完登を決める。

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ダブルダイノを安定の力強さでしっかり止める。

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そのまま順調に上部もクリアし

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見事完登。ランジやダイノなどダイナミックな動きを持ち味とする野中選手。期待通りの完登を果たし、会場を沸かせた。

野口選手ダブルダイノを止めるも、ゴール手前で落下

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ダブルダイノを止め、第3課題も完登かと思いきや、ゴール1手前のホールドが想像以上に悪く保持する事が出来ずに惜しくも完登ならず。

森、小武、工藤の3選手は最初で苦戦

最初のダブルダイノは二つのホールドの距離が広く、特に小柄な選手は中々止める事が出来ず苦戦。結局最後まで止める事が出来ず、厳しい課題となってしまった。

第3課題終了時点でアテンプトの関係から優勝は野口選手と伊藤選手の2人に絞られた。第4課題を伊藤選手が完登できずに、野口選手が4アテンプト以内に完登すれば野口選手が優勝となる。

第4課題

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巨大なハリボテが設定されたテクニカルな課題。ボテの処理が難しく、ムーブが見えづらい最終課題。

完登者0人、ボーナス保持も0人という厳しい課題に

何と最終課題は完登どころか、ボーナスも0人という非常に厳しい課題となった。

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ここから先に進む事が出来ず。6選手全員がこれ以上上がることが出来ない。これをにより第3課題までの結果で、優勝者が決定した

伊藤ふたば選手が14歳で女子最年少優勝

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決勝課題を唯一3完登した伊藤ふたば選手が最年少優勝を果たした。ボテの上を片足で立ち上がるバランス感覚、ダブルダイノのダイナミックな動きとあらゆる課題に対応し、総合力の高さを見せた。注目の森選手は序盤こそ準決勝の勢いそのままに順調な登りを見せたが、後半小柄な体格が不利に働いてしまう課題が多く、2完登で決勝を終えた。女子はユース選手が大躍進を遂げたジャパンカップとなった。

男子決勝はこちら

第12回ボルダリングジャパンカップ2017男子決勝レポート