ボルダリングワールドカップって何?大会概要や過去の東京八王子大会について解説!

ボルダリングのワールドカップが2017年5月6日、7日に東京都八王子市で開催されました。そこで、そもそもボルダリングワールドカップとはどんな大会なのか、概要から過去大会の様子を紹介します。

八王子ワールドカップ大会の模様

【動画あり】ボルダリングワールドカップ八王子決勝ハイライト&リザルトまとめ

IFSCクライミング・ワールドカップ(B)八王子2017概要

開催日

  • 2017年5月6日(土) 予選 午前9時~(予定)
  • 2017年5月7日(日) 準決勝・決勝 午前9時30分~(予定)

会場

エスフォルタアリーナ八王子(八王子市総合体育館)

金額

5月6日(土)予選

  • 当日:一般 1,500円、中高生 1,000円
  • 前売り:一般 1,000円、中高生 500円

5月7日(日)準決勝・決勝

  • 当日:一般 3,000円、中高生 2,000円
  • 前売り:一般 2,500円、中高生 1,500円

※5/3 追記 八王子市公式ページによると7日の当日券はなくなったようです。

チケット購入方法

チケット取り扱い枚数は各チケットサイトによって異なります。売り切れていた場合別のチケットサイトを確認すれば残っている可能性があります。

IFSCについて

ワールドカップはIFSC(国際スポーツクライミング連盟 International Federation of Sport Climbing)という団体が主催しています。
UIAA(国際山岳連盟)の一部門としてクライミング競技を担当していた ICC(国際競技クライミン グ評議会 International Council of Competition Climbing)が UIAA から独立して誕生したのがIFSCです。

現在では、クライミング競技のルールはIFSCが定めたものがスタンダードになっています。
サッカーで例えるとFIFAのような存在ですね。

IFSCによる国際大会

IFSCが公認している国際大会は以下の3つです。

1、ワールドカップ・シリーズ

クライミング競技のワールドカップは世界の各地を転戦して開催され、ひとつひとつの大会で個人順位が出ます。その成績に応じて、ポイントが与えられ、その合計で年間順位を決定します。

2、世界選手権

2 年に 1 度、偶数年に開催されます。2011 年までは奇数年開催でしたが、オリンピックの開催年に合わせるためか、2012 年から偶数年に変更になっています。

3、世界ユース選手権

毎年開催される 14 歳から 19 歳までの選手を対象とした大会です。

引用:IFSC競技クライミング2016年版ルールブック

2017年に東京で開催されるボルダリングワールドカップはワールドカップシリーズに該当します。ワールドカップシリーズは、年間数試合行われ、総合成績で年間チャンピオンを決定します。
ワールドカップといってもサッカーのように4年に1回というわけではなく、クライミングの場合は年間を通じて何度か世界で開催されています。
大会の日程等は日本スポーツクライミングカウンシルで確認できます。

ちなみに日本では2016年4月23日にも加須でワールドカップが行われています。そのため、2017年5月のボルダリングワールドカップは日本初ではなく、東京での開催が初めてということになります。

競技種目

国際クライミング競技会には以下の3種目があります。

1、リード

登攀対象(以下「ルート」)を、選手は確保支点にクリップしながら「リード」で登る。ル ートのラインに沿った獲得高度で選手の順位を決定する。

2、ボルダリング

短い登攀対象(以下「ボルダー」)を、選手はロープを使わず着地マットで安全確保し て登る。完登したボルダー数で選手の順位を決定する。

3、スピード

登攀対象は備え付けの(「トップロープ」にした)ロープで登られる。完登に要した時間で 選手の順位を決定する。
引用:IFSC競技クライミング2016年版ルールブック

「リード」は文字通りリードで登ってどこまで登れたかを競う競技、ボルダリングはロープを使わずマットで安全確保して完登できた課題数を競う競技、「スピード」はトップロープで完登するまでの時間を競う競技です。

ボルダリングワールドカップという名称は正式には存在せず、2017年東京開催のボルダリングワールドカップは正式にはクライミングワールドカップのボルダリング種目ということになります。
大会名も「IFSCクライミング・ワールドカップ ボルダリング八王子2017」となっています。



年間順位決定方法

a) ワールドカップ・ランキング

b) 世界ランキング(WR)

ワールドカップや各選手権大会など IFSC の指定した大会の、過去 1 年間の成績をもとに作成されるランキングです。 そのため、時によっては日ごとにランキングが変わります。競技順作成の際にも参照されています。 なお、ワールドカップ・ランキングでも WR でも、大会ごとに順位に応じて与えられるポイントが変動します。有力 14 選手がたくさん出場した大会のポイントは高くなり、逆の場合は低くなるように計算法が決められています。

引用:IFSC競技クライミング2016年版ルールブック

種目ごとに開催される各大会の順位に応じてポイントを獲得し、年間の合計ポイントで種目別チャンピオンが決定します。

2016年のボルダリング年間チャンピオンは日本の楢崎智亜選手でした。そして2位も日本人で藤井快選手と日本人選手の活躍が話題になりました。

スピード競技だけ別で以下のようになっています。

スピード

スピード競技では、どの大会でも全く同じ仕様の壁、全く同じルートで競技をおこないます。そのため世界記録を出す ことができます。 2011 年までは、競技の形式がタイトでなかったため、「レコード・フォーマット」と言う現在のものに近い形式の大会 でのみ記録が認定されていましたが、2012 年の改定で完全に形式が一本化され、全ての大会でスピード記録が認定されるようになりました。

引用:IFSC競技クライミング2016年版ルールブック

ボルダリング大会ルール

大会でのボルダリング競技のルールは以下のようになっています。

概要

a) 各カテゴリーの各スターティング・グループ につき 5 本のボルダーからなるコースでおこなう予選
b) 各カテゴリーにつき 4 本のボルダーからなるコース でおこなう準決勝
c) 各カテゴリーにつき 4 本のボルダーからなるコースでおこなう決勝 から構成される。

課題(ボルダー)数は 4。
開始前に 1 ボルダーあたり 2 分の全員での事前オブザベーションを行う。  持ち時間は 4 分だが、両カテゴリーの選手が一つのボルダーを「終了」したら、4 分間経過していなくても次の選手が競技 開始する。「終了」とは、完登またはギブアップの意思表示。
全員がそのボルダーを「終了」したら次のボルダーへ。
時間切れ時に行っているアテンプトはそのまま継続可能で、それが最終アテンプトになる。

引用:IFSC競技クライミング2016年版ルールブック

上記が全体の流れとなっています。通常準決勝は20名、決勝には6名が進出できます。アテンプトとはトライ数の事を指します。2017年4月にルール改正があり、今までは時間切れ時のアテンプトも有効でしたが、時間切れと同時にアテンプトも終了になりました。

順位決定方法

競技会の各ラウンド終了後、そのラウンドに参加した各選手の、そのスターティング・グループ及びカテゴリー内での順位が以下の基準にもとづいて決定される。

a) まず、当該ラウンドでの完登したボルダーの数(以下、完登数)の降順
b) 次に完登したボルダーの完登までのアテンプト数の合計の昇順
c) 3 番目に、当該ラウンドで獲得したボーナスポイントの数の降順
d) 4 番目にボーナスポイント獲得までのアテンプト数の合計の昇順

引用:IFSC競技クライミング2016年版ルールブック

完登できたルート数が多い方が上位、少ない方を下位として順位が決定されます。しかし、それだけでは完登数が同じ場合、順位付けができません。
完登数が同じだった場合は、b)その完登までに要したアテンプト数の合計を比較します。完登した課題数は多い方が上位になりますが、アテンプト数は少ない方が上位になります。完登数が同じ選手がいたら、そのアテンプト数を比較して少ない方の順位が上になるという仕組みです。

それでも差がつかない場合が c) です。ルート中に指定されたボーナスホールドまで達することのできたルートの数を比較します。これがより多い方の選手が上位になります。 それでもなお、差がつかないときは、d)ボーナスホールドについても到達までのトライ数の合計を比較して、その少ない方を上位とします。

まとめると
1.完登数→2.完登までのトライ数→3.ボーナス達成数→4.ボーナスまでのトライ数
同点だった場合、上記の順番で差がつけられます。

クライミングワールドカップに出場する方法

クライミングワールドカップには誰でも参加できるわけではありません。ボルダリング種目の場合、「ボルダリング・ジャパンカップ」がJMA主催で毎年1回開催されています。ジャパンカップの成績上位者が、その年の日本代表としてワールドカップの出場権を獲得できます。

観戦チケットについて

クライミングワールドカップの観戦にはチケットの購入が必要となります。

購入方法はチケットぴあなど大手チケットサイトで購入するのが一般的となっています。チケットは販売が開始されるとIFSC クライミング ワールドカップのFB公式アカウント
日本スポーツクライミングカウンシルにて購入の案内があります。

ボルダリングは見ているだけでも非常に面白い競技です。せっかくの東京開催なので、興味のある方はぜひ観戦に行って見てください〜!